新型コロナウイルス等
感染症予防対応

全国YMCA
インターナショナル・
チャリティーラン
運営ガイドライン





2021年6月 Ver.1.01
全国YMCA
インターナショナル・
チャリティーラン
担当者会
日本YMCA同盟


はじめに

本ガイドラインは全国 YMCA 野外事業部会で策定した野外活動(キャンプ)時における感染予防対策 ガイドラインをもとに運営形式を判断する上での基準やインターナショナル・チャリティーランを屋外 で開催した場合の基礎的事項をまとめたものである。開催に向けた感染予防策とは、完全に防止できる ことではなく、感染するリスクを下げるための取り組みである。各地域において、会場の立地条件・設 備・環境が異なるため、本ガイドラインを基本とし各都道府県が公表している指針やガイドラインも参 考にしながら、状況に応じてインターナショナル・チャリティーランの運営形式について判断するもの とする。

I. 運営形式について

各YMCA、地域におけるインターナショナル・チャリティーランの実施形式については会場の立地・ 設備・環境の条件を考慮し、各都道府県や地域が公表しているイベント等の開催における指針を参考に、スタッフ、ボランティア、ランナーの安全を最優先に考え、各YMCAにおいて判断する。

《実施形式例》

  1. 従来の集合形式においての実施(集合型)
  2. 開会、閉会式を会場で行わない集合型(集合型、レースのみ)
  3. ランナー、運営スタッフ、園児や児童がランナーの場合の引率者のみでの実施(集合型、無観客)
  4. オンラインアプリ等を使用した記録集計での実施(バーチャル型)

II. 運営における感染予防対策

  1. 受付時及び全体について
    • 当日受付時に健康状態を確認する。検温をしてきていない場合はその場で行う。
    • 集合解散のスケジュールをずらすなど密集を避ける
    • 常に手指衛生を維持し、特に食事前は手指消毒を徹底する。
    • 開催中は健康観察を行い、体調不良や発熱の早期発見に努める。
    • 開催中は密の状態にならによう充分なスペースを取る
    • 終始、運営スタッフ、参加者を含め1メートル以上離れて活動をする。
    • 来場した観戦者へ、応援時の(他者との距離や声援など) 感染防止対策のお願いを記載したペーパー等の配布などインフォメーションを行う。
  2. プログラム進行時について
    • 感染予防の観点から、たとえ屋外であっても、①密閉空間②密集場所③密接場面の3つの条件が発生しないよう努める。
    • 開会式、閉会式等行う場合については観覧場所を含め密集場所を作らないよう配慮して行う。
    • 当日の会場における各ブース等においては手指消毒液等を設置し、2メートル程度の 間隔を維持できるよう配置人数を考慮する。
    • レーススタート待機時は選手の間隔を1メートル以上、保つ。
    • レース中の観戦者、応援者が1メートル以上の間隔を保つよう配慮し、大声での声援を控えてもらうようアナウンス等を行う。
  3. 備品について
    • すべての共有器具は、事前に洗浄・消毒をする。共有備品を消毒する専属スタッフを配置し参加者や運営スタッフが触れる器具や備品につては定期的に消毒をする。

III. 参加者における感染予防対策

  1. 事前の健康管理について
    • 参加者は3日前から毎朝の検温及び健康チェックを行う。参加当日の朝、以下の症状 がある場合は参加を控えてもらう。
      1. 発熱(37.5 度以上) ※日本感染症法の発熱の定義に基づき 37.5 度以上としているが、37.5 度に達しなく ても平発より高く、体調不良等を感じる場合についても該当するものとする。
      2. 倦怠感
      3. 呼吸器の症状(息苦しさ)
      4. のどの痛み
      5. せき
      6. 味覚臭覚がない
      7. その他、新型コロナウイルスの症状に当てはまるもの
    • 家族・同居者等に発熱及び該当する症状がある場合は参加を控える。
    • 家族・同居者等で感染拡大している地域や国への訪問歴が14日以内にある場合は参加 を控える。
    • 確定症例者との濃厚接触がある場合は参加を控える。
  2. YMCA(運営)スタッフについて
    • YMCA スタッフは利用者と同様、手指衛生や咳エチケットなどの基本的な感染症対策に取り組み、基本的にマスクを着用する
    • YMCA スタッフは毎朝の検温や風症状の確認などの健康管理を行う。
    • 会場の清掃などを行う場合は、マスク・ビニール手袋を着用する。
    • 回収したゴミはビニール袋に入れて密閉し、適切に処分する。また作業後にマスク・手袋を脱いだ際は、手洗いを行う。
  3. 掲示・啓発について
    • 参加者に対し感染防止対策について説明し、協力を得る。
    • 会場内にわかりやすい「手洗いについての注意喚起」等のポスターを掲示し、積極的な啓発活動を行う。
  4. マスクの着用について
    • 参加者・スタッフ含め原則的にマスクの着用をする。
    • ただし気温が高い日などは、マスク着用により熱中症にならないよう配慮し適宜日陰 で休息を入れること。
    • ランナーへのマスクの着用は熱中症や健康リスクの観点から規定を設けない。
  5. 手指衛生について
    • 参加者・スタッフともに手洗いを徹底する。
    • 手指消毒の実施会場内複数カ所に手指消毒用アルコール等を設置する。

IV. 緊急時の対応について

  1. 参加者に感染が疑われる方が発生した場合について
    • 傷病者がでたときの隔離場所については、事前に定めておく。
    • 速やかに事前に定めた隔離場所へ移動し、他の参加者との接触が発生しないようにす る。また、この情報を YMCA スタッフ間で共有する。
    • 該当者の個人情報の扱いについては、細心の注意を払う。
    • 対応時は、専用防護用具(保護メガネ、マスク、ビニール手袋、ビニールキャップ、 ビニールガウン)を適切に着用する。なお専用防護用具は、必ず設備しておくこと。
    • 保健所へ連絡し、該当者の状況や症状を伝え対応の指示を受ける。また、周囲の参加 者への情報提供についても、保健所の指示に従う。
    • 感染者発生時対応における緊急連絡経路は、各 YMCA にて明確に定めておく。
  2. 傷病者の緊急対応について
    • 傷病者緊急対応は、各実設の通例に従って行う。
    • 傷病者に一次救命処置について 医療スタッフ等が配置している場合はその指示に従う。
      いない場合は専門機関等より示された新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた 救急蘇生法について(指針)をもとに行う。


《基準、参考としている資料》

    ウエルネス事業再開に向けた新型コロナウイルス(COVIC-19)への対応についてガイドライン 全国 YMCA ウエルネス事業担当者会 2020年5月 16 日

    新型コロナウイルス(COVIC-19) 対応 全国 YMCA 野外キャンプ施設運営ガイドライン
    全国 YMCA ウエルネス事業担当者会 2020年6月19日

    感染症対策に応じた YMCA 複合施設開館ガイドライン
    中国 YMCA 連盟・韓国 YMCA 連盟/編集・加筆 日本 YMCA 同連 2020 年5月14日

    CDC ガイダンスを実践するキャンプのためのフィールドガイド
    The American Camp Association / YMCAs of the United States Environmental Health & Engineering, Inc. 18/05/2020

    学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛星マニュアル ~「学校の新しい生活様式」~
    文部科学省 2020.5.22 Ver.1

    新型コロナウイルス(COVID-19) 対応 全国 YMCA デイキャンプ(日帰り)・キャンプ
    運営ガイドライン2020年6月22日 全国 YMCA ウエルネス事業担当者会


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