モンゴルの
子どもたちの居場所

ご報告

茨城YMCA 国際担当 三好陽之


国際的な青年育成活動団体の茨城YMCAでは県内外に住むモンゴル人児童の居場所として「モンゴルこどものオルドン(宮殿の意)」の名のもと、モンゴル語補習校を毎週土曜日に行っています。つくば市などの小学校に通学している在留のモンゴル人の子ども達は、モンゴル語や文化を忘れがちになり、家庭内のコミュケーションにも困難を抱えている現状にあります。「子どものオルドン」は、自己のアイデンティティーの確認、保護者同士の親睦などの「やすらぎの居場所」ともなっています。その学習課程の修了式兼クリスマス祝会を、2023年12月23日に東新井センターにて開催しました。
 30名を超えるモンゴル人児童とその保護者、モンゴル大使館、つくば市国際都市推進課やベネッセ子ども基金の職員など、総勢80名を超える参加者をお迎えしました。茨城YMCA代表稲本修一理事のご挨拶や子ども達によるモンゴルの歌や詩の朗読、プロの馬頭琴奏者の演奏など盛りだくさんのにぎやかな催しとなりました。
 最後に長年に渡るモンゴル国の子どもたちへの支援を高い評価をいただき、バヤルサイハンモンゴル国駐日特命全権大使から、宮田康男茨城YMCA総主事に感謝の意を表し、感謝状の贈呈がありました。
 茨城YMCAとモンゴルYMCAとの交流が進んでいることから、2024年はモンゴルYMCAからの若手スタッフの研修受け入れやモンゴル国に日本の子どもたちが訪問しての大草原キャンプの実施など、両国のYMCAによる交流事業を計画しています。

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